フリーランスの編集者、種子島健吉のブログです。日本経済新聞社・グループ企業関連媒体を中心に、編集・執筆歴20年以上。2018年より2年間石垣市在住。その後、マレーシアに渡り半年在住。2020年関東に戻りました。シーカヤックを漕いでいます。
2011年10月21日金曜日
「エースコンバット アサルト・ホライゾン」のおすすめプレイ方法
キャンペーンで新システムに習熟してからマルチプレイへ
2011年10月13日、「エースコンバット アサルト・ホライゾン(ACAH)」が到着しました。
それで、急ぎの作業を一段落させてから、PS3を買いに近所のゲーム屋さんに走ったワケです(実はPS3が故障して以来、PCゲームばっかりプレイしていたんです)。
あれこれやりながらで、攻略しているときのような密度のプレイではありませんでしたが、ノーマルでキャンペーンを終え(18日にクリア)、現在、マルチプレイの首都攻防戦、ドミネーションを中心にエンジョイしているところです。
キャンペーンは、なんというか狭苦しいトンネルで壁に激突ミッションなぞはなくなって、ストーリーも浪花節というか演歌ではなくなって、エンタテインメントなのかと思っていたら思想めいたものを押しつけられたりということもなくなって、個人的には良かったなあと思いました。
でも、たぶん、日本のムービーをこれでもかと挿入してくるRPGみたいなゲームが好きなプレイヤー、要するにシングルキャンペーンをこってり遊びたいプレイヤーはボリューム的に満足できないかもしれないなあと思いました。
ですので、もしアナタがそんなにヒコーキが好きでなく、シングルプレイ目当てのプレイヤーであれば、もっと値段がこなれてからの購入をオオスメします(F-22のガンのフタとかウェポンベイが開閉する! とか、そういう部分に反応できる人にはオススメできるのですが…)。
それから、ノーマルの難易度でも十分に難しいのではないかと思いました。今までのこのシリーズにもいえたことですが、ゲームの難易度が上がると難しくなるというよりは面倒くさくなるという印象です。回避する回数が増え、リトライ回数が増えイライライしてくるという。
インタビューさせていただいたときも開発陣が、本作は今までのファンだけでなく、新たなプレイヤーも取り込みたいという主旨のことをおっしゃっていましたし、イージーの難易度がノーマルぐらいでちょうど良かったのではないかと思ってしまいました
ワタクシメはこのシリーズは1作目からPSPやiPhone版は除いてだいたいプレイしていますが、年齢による集中力の低下もあるとしても、何度もやり直しになりイヤになってくる部分がありました(それでも前作よりは断然イライラ度は低かったですが)。
ノーマルでキャンペーンを終えてから出現するフリープレイをイージーでプレイしてみたら、けっこうアクションシューティングっぽく楽しめて爽快で、こっちのほうがエンジョイできると思いました。
マニュアルの表1、表4(上の画像です)が特殊操作ガイドになっているのが、如実に語っていると思うのですが、ACAHは空戦時、地上攻撃時に条件がそろうと発動できる新システムがキモになっています。
ということで、オススメのプレイ方法は、
1.「飛行機」の操作設定を「スタンダード」から「オリジナル」に変更
↓
2.キャンペーンをイージーでプレイして、新システムに習熟
↓
3.マルチプレイをプレイ
です。
1.は「オリジナル」のほうが戦闘機の機動力を遺憾なく発揮することができるためと、PC版FPSのWASD操作と同じで、フライトもののゲームはこの操作が基本なので、慣れておいたほうが今後のためだからです。「スタンダード」でマルチプレイすると、旋回戦になった際にかなりの苦戦が予想されます。
2.は先も述べたようにキャンペーンはさくっと楽しく終わらせて、マルチプレイしましょうという意味です。
3.は以下で説明しましょう。
FPSっぽく短時間でエンジョイできるマルチプレイ
最近、スマートホンやPSPのゲームが流行っているのはどこでもプレイできるというのもあると思いますが、短時間でさくっとエンジョイできるというのも要因でありましょう。
ゲームセンターの格闘ゲームが最たるものだと思いますが、FPSのマルチプレイも1ゲームはそんなに長くないので空き時間にプレイすることができます。
ACAHのマルチプレイもFPSのような感覚で、短時間でプレイできます。1ゲーム10分とか、長くても30分という具合ですね。
あとは気軽にプレイできるというのも大きいと思います。どうしてもフライトものというと敷居が高かったと思うのですが、立ち回りを考えることで、この手のゲームが得意でないプレイヤーでもエンジョイできるようになっています。
そのあたりは、マルチプレイヤーの各モードを解説しながら触れていきましょう。
マルチプレイは、首都攻防戦とドミネーションがオススメ
1.首都攻防戦
2陣営に分かれて自分の司令部を防衛し、敵の司令部を破壊するモードです。
ゲームの流れとしては、開戦前の自軍パイロットの機種と武装の選定状態で立ち回りを考えて、戦闘機が多ければ攻撃機にして攻めるとか、攻撃機や攻撃ヘリが多ければ戦闘機にして司令部上空を守ったりします。
操作に自信がなければ、遠距離から複数の航空機に攻撃できるミサイルを装備している機体を使ったり、電波妨害(ECM)できるミサイルを装備している機体を使って敵のロックオンを妨害したりする手もあります。
地上攻撃する際には無防備になりがちですし、守備側としては回避行動を取らせれば良いワケですから撃墜できなくても妨害効果があるのです。
2.ドミネーション
2つの陣営に分かれ、拠点を占領しあいます。陣地取りですね。
最初、拠点が中立のときは近くにいれば占領できます。しかし、敵に占領された後だと、地上に出現するターゲットを破壊しなければ占領できません。
いわゆるチームデスマッチに近いゲーム内容ですが、航空機ばかり追いかけていて拠点を取られてしまうと、占領スコア負けしてします。
このモードで注意が必要なのは、マップによっては攻撃ヘリ専用となっており、固定翼機で出撃できないことです。
攻撃ヘリだとスピードが遅いですし、相手もヘリだけだと余計にできることが限られてしまってどうしてもパターンになるので個人的にはあまり好きではありません。
攻撃ヘリ「も」チョイスできて固定翼機と共同できるのは本作の魅力だと思うのですが、「だけ」というのは、開発陣がマルチプレイの自由度は高くしていて、良い意味でユーザーまかせというような主旨のことをおっしゃっていたのと矛盾しないかなあと思わないでもないですし。
3.デスマッチ
全機が敵です。マルチプレイがどんなものか、感触を見てみるのには良いかもしれません。
少人数でプレイすれば良いのかもしれませんが、多人数でプレイするとわけがわからなくなるのでワタクシメは最初に2、3戦したのみでほとんどプレイしません。
当然、僚機と連携してとか、攻められているから守るかとか、そういう駆け引きもありません。
4.ミッションCO-OP
プレイヤーを含み3機までで、短めのミッションをクリアします。
某H.A.W.X.のように、キャンペーンにお助けプレイヤーが乱入してくれるとかそういうものではありません。
誰かが飛んでいれば、撃墜されてもコンティニューして再出撃が可能です。
クリア前にホストがチェックポイントからの再プレイをやめてしまうと、ポイントが0の模様です(ワタクシメは試してみた1回目がそういう状態だったため、モチベーションが下がってしまい、その後はプレイしていないモードでもあります)。
◎プレイヤー機が少ない場合にコンピュータの操るCPU機を入れる設定ができます。ホストとしてゲームをクリエイトする場合はONにしておくと良いでしょう。ホストがゲームを開始するまでゲームがはじまらない仕様なので、人数待ちしていると気が短いプレイヤーが出入りしたりしてゲームがはじめられなくなります。ゲーム中でも途中参加できる仕様ということもあるので、ある程度の人数が集まったところで開始してしまって良いのではないでしょうか。
今後のDLC展開に期待
現在、以上の4つのモードがありますが昨今のゲームにはDLCというものがありますから、現在すでに配信が決定している東京マップや河森正治氏デザインの架空戦闘機のように、Battlefield3のRushのように攻守交代があるような新ゲームモードも配信されると末永く遊べてよろしいのではないかなと個人的には思っています。
たしか前作のXBOX360ではそういうこともあったと記憶しているので、期待しても良いのではないでしょうか。痛戦闘機、痛攻撃機も含めてユーザーから要望があるものはやっていくと開発陣もおっしゃっていたような気がしますし。
あとはまあ、それぞれのお値段がリーズナブルというか常識の範囲内というか相場なら良いなあと思います。特に追加マップなどのお値段が高いと購入する人が限られてしまい、プレイヤーが集まらず盛り下がってしまうのがシンパイです。
チャレンジングなタイトルですので、新システムや演出面などまだまだこなれていない部分が多いのも確かです。しかし、コンシューマのフライトもののタイトルは現在、このACシリーズとトムおじさん冠のシリーズしかない状態です。ある意味、絶滅寸前といえるかもしれません。
RPGとかTPSアクションがあれば他はいらないというなら別ですが、「もうそういうのはおなかいっぱいだし、ヒコーキが出てくる映画とかカッコイイんだよなやっぱり」とか思ったら、ぜひ投資していただきたいタイトルです。
ただ、やはり日本産RPGのコアファン、今までのACシリーズのコアファンは値段が落ち着いてから購入いただいたほうが、プレイヤー、メーカー双方にとって幸せな結果になるのではないかと愚考する次第です。
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