有料講座の内容に触れている部分があります。
そのため、講師である海洋ジャーナリスト、内田正洋さんに「いちおう確認をとってから掲載しよう」と思っていました。
公開時期がいま(2016年12月)になったのはそのためです。
モンベル 横浜しんやました店にて
「内田正洋のシーカヤック講座」を受講
2016年9月某日。アウトドアショップのモンベル 横浜しんやました店に行ってきました。
関東地方のモンベルは、あちらこちら行ったことがあります。
でも、横浜しんやました店ははじめてでした。
ほかの関東地方のモンベルはだいたい、百貨店やショッピングモールの中にあります。
しかし、この店舗は倉庫のようなところでした
(後で確認したところ、倉庫を改装して店舗にしたのだそうです)。
今まで「大きいなあ」と個人的に感じたのは、南町田店や越谷レイクタウン店です。
横浜しんやました店は、それらよりも広い気がしました
(公式サイトには「300坪を超える」との表記アリ)。
カヤックの展示が多いのもさすがといいますか、ビックリしました
(実は店舗が桟橋に直結していて、そのまま海に出られるようになっていてさらにビックリ)。
「内田正洋のシーカヤック講座」の開催地、モンベル 横浜しんやました店 |
なぜ、横浜しんやました店に行ったかというと「内田正洋のシーカヤック講座(ステップ1、2)」を受講するためです。
その昔、お台場の船の科学館プールで行われたカヤック体験会に参加したことはありました。
そこでカヤックにはちょっとだけ乗ったことはあったのですが、座学は初めてです。
ところでこの講座、本来は最少催行2名なのです。
でも、電話で予約した際に確認したところ、最近は1名でも開講しているとのこと。
夏期休暇シーズンも終わった平日だったので、今回も「もし、自分1人だったらなんか申し訳ないなあ」と思っていたのですが……。
やっぱり、といいますかなんといいますか……。
今回の参加は自分だけでした。
久しぶりの横浜、さらには元町・中華街駅から徒歩ということで余裕をみて行きました。
そのため、到着時間が早めでした。
その時間を有効活用し、ほしかったゴアテックスのスパッツを購入。
その後、レジのスタッフの方にイベント参加者であることを伝えました。
すると、カヌーが展示してあるほうを指して「あちらに担当者がまいります」とのこと。
てっきり、どなたかスタッフが参加受付するのだろうと、そちらに行ってしばし待っていると……。
講師の海洋ジャーナリスト、内田正洋さんがにこやかに現れて「ちょっと待っててください、ここでやりますから」と、なにやら準備されているご様子。
内田さんが押して来たカートに載せたコンテナには、ライフジャケットなどのカヤック用品が満載されていました。
それら、実物を見ながら講義が始まりました。
講義の詳細な内容は、やはり、実際に受講して知っていただくべき事柄だと思います
(取材さながら、メモしながら受講していたので書こうと思えばいくらでも書けるのですが!)。
そのため、触れませんが印象に残った内田さんの3つの言葉だけ紹介したいと思います。
その1
「漕がないとわからない」
シーカヤックや日本の海のこと、日本人のルーツなどなど、お話しをいろいろとうかがった後です。
「でもね。結局……」ニヤリと笑いながら内田さんがおっしゃった、決め台詞ともいうべき言葉です。
「漕(こ)がないとわからないんだよ!」
あとは付随する言葉として……。
「漕げば漕ぐほどわかる」
とも。
まあ、いろいろ言ってみても最終的には……。
カヤックも、論より証拠ということでしょう。
実際に漕いでみてナンボという
(その後、筆者は実際に漕いでみて、現在、ほんのちょっとだけこの言葉の意味が「わかったかなあ?」といったところです。深~い世界です)。
その2
「人それぞれの漕ぎ方がある」
それから、老若男女、「それぞれの漕ぎ方があるもんだ」とも。
ご自身も若い頃と今では「漕ぎ方が変わっているなあ」と。
でも、年をとったから漕げなくなるというのではなくて、「それ相応の漕ぎ方になる」のだと。
体力のある若いときだけでなく、末永く漕ぐことができる。
誰にでも楽しめるのが、シーカヤックの魅力のひとつなんだそうです。
その3
「経験はアテにならない」
そして、3つめは「経験はアテにならない」です。
これは誰かよくわからない人が言ったというのなら、どうでしょう?
「え、ホント? それはおかしくはないですか?」と言いたくなってしまうかもしれません。
しかし、数え切れないほど砂漠を、大海原を旅した百戦錬磨の内田さんが言っている。
だから、重みがあるんですね。
経験は大事……。
そんなことは重々承知している。
でも、その経験の大切さはふまえたうえで……。
ときには、長年培った経験をも軽く陵駕してしまう自然という存在がある。
人間の想像の軽く上をいってしまう、スケールの大きさ。
そういったものを忘れてはならない、ということなんだと思います。
事故が起こったとき、こんなような関係者のコメントを聞いたことはないでしょうか。
「まさかこんなことになるとは。ベテランの~さんが大丈夫だって言ってたから」とか。
「100年に一度の~でした。とても予想できなかった」とか。
そういったことにならないように……。
これは内田さんが、自らを戒しめる、ご自分に言い聞かせている。
そんな言葉な気がしました。
内田さんの講座を受講してから
漕ぎ出すのがオススメです!
私はいま横浜港の「日本丸シーカヤック教室」で漕ぎはじめたところです
(内田さんのお弟子さんに教わっています)。
特に「内田正洋のシーカヤック講座」を受講しなくても、漕ぎ出すことはできたと思うのです。
でも、受講していたから、確実に「違う」とも思います。
受講してから漕ぐ「ひと漕ぎ」と、受講せずに漕いだときの「ひと漕ぎ」……。
その重みが「違う」と思うのです。
受講せずに漕ぎ出したときのシーカヤックがスポーツ、レクリエーションだとすると……。
講義を受けた後、漕ぎ出したときには「シーカヤック道」になっていた。
哲学といいますか、思想といいますか、生き方に影響があるといいますか、そんな感じなのです。
なんで、そう思うようになるかは、ぜひ受講して確認していただきたいのですが
(宗教に入信を強要されるとかその手の話ではいっさいありませんので、ご安心ください!)。
内田さんは若輩者の私にも、終始、穏やかで丁寧な口調で接してくださいました。
講義は、店舗の一角のオープンスペースで行われます。
良質のドキュメンタリー番組を観ているがごとく、ぐいぐい引き込んでくれる内容です。
私のときのように、一人でも気兼ねなく参加できます。
たとえば、女性一人の参加もアリだと思います。
興味を持たれた方は、ぜひ横浜観光がてら、いちどモンベル 横浜しんやました店をのぞきに行ってみてください。
受講しなくても、普段見ることがない、いろいろなカヤックを間近で見ることができておもしろいですよ!
モンベル 横浜しんやました店
http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=678545
内田正洋のシーカヤック講座 ステップ1
http://event.montbell.jp/plan/disp_data.php?event_no=N14DK0
内田正洋のシーカヤック講座 ステップ2
http://event.montbell.jp/plan/disp_data.php?event_no=N14DK1
日本丸シーカヤックパーク シーカヤック教室
http://www.nippon-maru.or.jp/memorial-park/seakayak-park.html